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U・・・上田巨樹氏
W・・・wine-navi インタビュアー 石井

【第1話】
W:上田さんとこうして改まって話すのも変な感じですね。
ヌーヴェル・セレクションをはじめられてどれくらい経ちましたか?

U:2006年3月創業ですので、この2月で2期目がおわります。はやいですね。

W:カボットとおんなじなんですね~。
どうですか?はじめてみて2年たって、予想と現実は?

U:扱っているワインを多くのメディアに取り上げていただいたり、素晴らしいワインショップさんや百貨店さん、料飲店さんとお取引いただき、おかげさまで当初予想してたのよりは順調にきています。でも資金繰りに関しては・・・・。タイヘンです。笑

W:為替の問題もありますしね~。

U:そうですね。為替は長短期の為替予約の組み合わせでなんとか対応できるようになりました。
為替変動が激しかった去年の一時期は、ホントにきつかったですね。
サマータイムでない場合は日本時間の夜11時からニューヨーク市場がはじまりますが、毎晩アメリカ市場での為替の動きをネットで追ったりして。
そんなことしても意味ないのに。笑 冗談でよく言うんですけど、いっそ固定相場制に戻して欲しいくらいです。笑
資金繰りについて言えば、第一期は創業したてということもあって、生産者になんとかお願いして支払いサイトを少し長くしていただいたりしたのですが、今期からはさすがに普通の支払いサイトです。
ワインは通常コンテナで輸入したものを何ヶ月かかけて販売していくのですが、最初の月の販売分の入金がある前に、現地の生産者に全部支払います。
もちろんうちだけじゃなくて他社さんもそうなんですが、インポーターはどこも資金繰りはタイヘンだと思います。
特にうちは他社さんと比べて資金的に余裕がないので、在庫がなかなかできないんです・・・。
通常、例えばブルゴーニュのあるドメーヌで年間200ケースの割り当てなら、ヴィンテージにもよりますが6月とか9月に200ケース全部入れて、在庫しながら半年から1年かけて売っていくというが多いのですが、ウチはこれができません。
ウチの場合は、生産者にもよりますが、1回に30~50ケースを年4~5回にわけて入れるとかですね。
そのせいで、人気をいただいている生産者のワインを皆様に十分にお届けできないという問題が多発しまして、本当に申し訳なく思っています。

W:なるほど。最近は在庫的に増えました?

U:そうですね、若干ですが多めに持つようにはしています。来期からもできる範囲で改善したいと思っています。

W:お取り扱いされてる生産者の一部でものすごく人気が沸騰してるものとかありますが、そのあたりは上田さん的にはどうですか?
ユドロ・バイエとかルー・デュモンとかに人気が集中するというのは?

U:おかげさまでユドロ・バイエ、オリヴィエ・ジュアン、ルー・デュモンなどはかなり人気をいただいて、それ自体は、ホントすごく嬉しいです。
ルー・デュモンはワインそのものも美味しいと思いますが、仲田さんというパーソナリティだったり、日本人が造っているということもあるでしょうし、ユドロ・バイエとかオリヴィエ・ジュアンについては、シャンボールやモレといった相対的に人気のAOCということもあるのかなと思います。
でもこの3つに限らず、ウチで扱ってる生産者に関しては自分としてはクオリティの高さとコストパフォーマンスには自信がありますので、他の造り手のものももっと知って欲しいという思いもあります。

W:「リアルワインガイド」でも取り上げられているあのコンセプト自体、昔から上田さんが考えていたのとかなり近いですよね?
昔ブルゴーニュで話したときにそんなことを言ってましたよね。

U:そうですね。「リアルワインガイド」さんも同じような事をたまたま考えていたんだと思います。
あの特集をみたときは自分も非常に嬉しかったです。

W:個人的にはパケ好きなんですよね~。

U:ありがとうございます。パケも人気があって、2005はもう完売なんですが、3月には2006年のものが入ってきますのでもう少しお待ちください。
ウチで扱っている新世代の造り手は、経験を重ねるほどに毎年毎年ワインの質が品質くなっていることが多く、それはしばしばヴィンテージの作柄による影響の差を超えるほど顕著です。パケの2006年もすごい出来です。

W:近年多くのドメーヌがワインのコンサルタント会社を利用されてるようですが、そのあたりの影響というのもあるのでしょうか?

U:ワインのコンサルティング会社はブルゴーニュにいっぱいあるのですが、その中で2大会社がありまして、そのひとつがトップドメーヌのコンサルをしてることが多いですね。

W:ヌーヴェルさんで扱われている生産者もそこを使われてるところが多いのですか?

U:ウチの取引先生産者ではそこはゼロです。
もうひとつの大手、比較的クラシックで自然な造り方を推奨するコンサル会社と契約してるところが多いですね。
前者の方は、エキスをたっぷり抽出して新樽もたくさん使ってかなり濃厚なスタイルのワインを造ると。
俗に言う、アメリカ人好み?のワインを造ることを指導していました。
ただ、そこの看板エノローグが退社して独立したこともあって、今は昔ほど極端ではなくなってきているようです。
でも個人的な感想として、仮にそのことが、昨今の一部のドメーヌの味の露骨な変化の理由のひとつなのだとしたら、
もともとそのドメーヌが造りたいスタイルというか、俺は職人としてこういうワインを造りたいんだ!というような信念というか、そういうのはどうなのかな、と正直思ってしまいます。

W:収量はどうでしょう?

U:収量についてはコンサルティング会社がどこまでアドバイスしてるかは訊いてみないとわかりませんが、ウチが扱っている生産者の収量は、概して、前者のコンサルティング会社が指導してるところよりは多いのではないかと思います。
なのでたまに、雹が降ったりして今年はものすごく収量が減っちゃったとかいうことがあるんですが、それを聞くとドキっとしますよ。すごい濃くなるんじゃないかとか。。価格にも影響してきますし。

W:アメリカ向きの濃いブルゴーニュではない、いわゆる新ブルゴーニュという流れが出てきたのは何年くらいからでしょう?

U:どうでしょうかね~。スタイル自体は決して新しいものではなく、むしろクラシックなものだと思います。
基本的には、生産者のお父さんとかがやってたことを踏襲して、ただもうちょっと科学的にといいますか、例えばSO2なんかも昔は目分量で適当に入れていたのをちゃんと測って入れるとか。
クラシック→アメリカ→クラシックというスタイルの変化があったように言われてますが、そういう意味ではずーっと変わらずクラシックだと思います。ブルゴーニュの本流は。
一部の生産者が一時期急にアメリカ寄りになっただけで、残りの生産者は本質的には昔から全く変わっていないと思います。

W:そのクラシックでありつづけている生産者は輸出を考えればアメリカスタイルが売れると分かっていても、現地のお客さんとかいわゆるヨーロッパから車で買いに来るような個人客や、地元のレストラン相手の商売でよしとしているんでしょうか?

U:そうですね、そういう生産者は多いです。
さすがに有名AOCの生産者はそれだけっていうワケではないですけど、ヨーロッパの近隣諸国に少しだけ輸出してます、っていうところも含めれば、ブルゴーニュの全生産者の7~8割はそうじゃないでしょうか。
それと、2~3年前くらいから多くの生産者が口を揃えて言ってるのは、それこそアメリカもそうですが、多くのヨーロッパ諸国でも、消費者が以前のようなエキスたっぷりの濃厚なワインではなく、より軽やかといいますか、きれいでエレガントなワインを求める傾向が顕著になってきているそうです。

ただ、ブルゴーニュの8割の生産者が昔ながらの"濃くない”ワイン造りを続けているといっても、・・・私の個人的な意見ですが、舌の肥えた日本人が美味しいと思うレベルのワインを造っているところはめちゃめちゃ少ないと思います。
タンニンが極端に荒かったり、とにかく酸っぱかったり水っぽかったりするものも多いですね。薄いだけのワインというか。

W:たくさんまわられてますもんね~。
なんとなくヌーヴェルさんのワインって共通点があると思うんですね。
今飲んで美味しいし、優しい味わいでいわゆる新ブルゴーニュといいましょうか。
扱うワインを選ぶ基準はなんでしょう?

U:ワインのスタイルについて言えば、あくまでもピュアで軽やかな口当たりで、かつ、果実の自然な美味しさにあふれた味わい深いものですね。
バランスがいいことは絶対条件です。
いろいろまわってつくづく思うのですが、全部つながってるんですよね。
生産者の顔つきや人柄、畑の様相、醸造所の雰囲気、ラベルのデザイン、それこそ庭先にどんな花壇があって、綺麗だとか。多分、何事もセンスってことでしょうね。
そういういろんな情報を肌で感じて、いちばん自分にしっくりくるところといいますか、そういうところを選びます。

W:選ぶときは社内で会議をやったりというよりは独断ですか?

U:スタッフの意見を訊くこともありますが、最終的には自分の権限で決めます。
嗜好は千差万別、それこそウチのスタッフはもちろん世界中のみんな一人一人違う感性だと思っていますし、大企業であればそのラインナップの中でいろんなスタイルのワインを扱うこともできると思うのですが、うちは小さな会社ですからスタイルに一貫性を持たせたいといいますか、ひとつコレで行く!というようにブレないためにも、最終的には自分が決めます。

W:寺田さん(ヌーヴェル・セレクション営業担当)も上田さんの選ぶワインに対して信頼しているというか、嗜好や感性が近いものがありますよね?

U:そうですね。とても近いと思っています。

W:5年前に一緒に回ったとき、いろいろ話してたことがこうして現実になったということは先見の明があったというところでしょうか?

U:うーん、時代の流れもありましたし、いろんな偶然が重なってたまたまこうなったという感じでしょう。
新ブルゴーニュという言葉が「リアルワインガイド」で提唱されていますが、その前に自然派ワインという言葉が出て、良かれ悪しかれ、濃厚パワフルなワインではなく、癒し系といいましょうか、自然に体に染み込むようなワインにスポットが当たったわけで、ここから新ブルゴーニュの流れに結びついたということはあると思いますね。
いずれにしても、取り上げられたワインのスタイルとしては濃いから薄いへの大転換だったと思います。

W:シャトー・ド・モンテリーとかああいうビオはいいですね。
そういうワインはどこで見つけていらっしゃるんですか?

U:例えばモンテリーの生産者を扱うとすると、基本的にモンテリーのすべての生産者を把握した上で1社を選びます。
あらゆるワインガイドや雑誌などの情報をデータベースにインプットしているのと、あとは現地のアドレス帳とかですね。それらを基にして総当たりです。
パートナーの仲田さん(ルー・デュモン)と私の間では「絨毯爆撃」と呼んでますが、特にシャンパンのグランクリュの村のRMなんてそうですね。
現地の消費者からの注文だけでなくなっちゃうところが多いですから、電話してアポをとろうと思っても「興味ナイ」ガチャっツーツーツーみたいな。笑
ですので看板を見ながら片っ端から飛び込みます。そうすると5軒に1軒くらいはせっかく来たんだから・・・と話を聞いてくれます。
できる限りすべてを把握した上で選ぶ、ということは己に課してるつもりですしこの点だけは今後も妥協しません。
それと、それこそ買付けのカギとなるような本当に価値のある情報は、現場に入って足で稼がないと入手できません。

W:その中で、ここは是非欲しい!でも既に日本のインポーターが決まっている。という時はどうされるんですか?

U:おっと。すごく内角高めな質問ですね。笑
うーん、たまたまでしょうが、私がいいなと思って扱っているワインは、もともと日本に輸出していないところとか、そもそも輸出そのものをしたことがないという生産者がほとんどでした。独り立ちしたばかりの新しい世代も多かったですしね。
ごく稀にそういうことがあった場合でも、そのインポーターさんと生産者が信頼し合ってる場合は、今はこことやってるから、と言われて終わりです。
日本のインポーターはもうあるんだけど、そのインポーターはブルゴーニュ・ルージュだけ年間300本とか買ってるだけだから、他のインポーターに他のワインも紹介したい、というような場合であればとりあえずは行きますけどね。あとは話し合いですよね。

W:そこで、じゃぁ向こうより100円高く買うから。とかそういうえげつない話になったりはしないんですか?

U:最近なにかそういう話を聞かれました?
私も又聞きでしかないのですが、そういうケースが出始めているというのは聞きます。
今までやってるインポーターよりも高く買うから、ウチにエージェント権をくれと。
生産者の方も、もちろん生産者によりますが、もっと儲けたいという気持ちはそれはありますので、だったらこっちにしましょう、とインポーターを変えた例もあるみたいです。当然日本の小売価格も上がったらしいんです。ヴィンテージ同じだったのに。
これが本当ならあってはならない事で、強い怒りを感じます。本当にひどい。すべての善意ある関係者の志を無にする行為です。
お店に卸す価格も上がるし、なにより消費者も高いお金を払うことになる。
確かにワインの価格も需給関係で決まる面はあり、このような行為もそのドメーヌに人気があってこそ、という意味では、需給関係の一環と考えられなくはないです。
しかし、そういう話で済まされてしまうとすると寂しいですし、間違ってると思います。
ほとんどの善意ある業界関係者はその正反対の事をするために必死ですよ。特にこういう価格上昇傾向にある時期は。

きれい事を言うわけではなくて、自分の最も根本にあるポリシーとして、ワインは実際に消費者に飲まれるまで、実に多くの人が関わっていますよね。
生産者、クルティエ、仲介業者、インポーター、問屋、小売店、ソムリエ、ジャーナリスト等々。
関わってる人たちがそれぞれの立場で一生懸命仕事をしていて、それぞれの立場で生み出している付加価値に応じた公平な利益というか、良い思いをするべきだと信じています。
十数年ワイン業界にいて、あるブランドのインポーターが替わるということを幾度となく見てきましたが、そのきっかけになった要因を自分なりに分析してみると、どこかの立場の人が極端に儲けていたということが多いように思います。
一番多いのは生産者です。あとは、インポーターも人気があって生産量も少ない場合、ここぞとばかりに利益をとろうと思いがちですが、うまくいかないと思います。長続きしません。
細く長くが商売の秘訣だなんて言われますが、私は本当にそうだろうと思います。関係者間のバランスを保ちながら真面目に続ければ、皆が幸せになれると思うんです。
特に私たちインポーターは海外と日本の接点にいるので、そのバランスをとりやすい立場にいます。
生産者に対して値下げ交渉もできるし、現地の流通を変えたりとか、日本に関してはもちろん価格を決めたりどういう風に販売するかということを決められる立場にいます。
インポーターの責任は大きいと思っています。

話は戻って、インポーター同士でエージェント権を取った取られたというのも、そのバランスで決まるべきだと思います。
例えば、ウチがやった方が生産者も幸せ、価格もできれば値下げできてお客さんも幸せ、というのであれば、他社さんが扱っているものをうちで扱うというのもあり得なくはないです。よくこういう話になるんですよ。内輪では。笑
個人的にはどこのインポーターがエージェントになるのかは、つまるところ市場と生産者が決めることだと思っています。
これが全てで、市場に受け入れられて、生産者も納得している事であれば、インポーター同士が争うことでもないと思います。
しかし、他社さんがやってらっしゃるところを積極的に攻めていこうというような気はないということはきちんと言っておかないと。笑
あと逆に、ウチがやっている生産者も、そっとしておいて下さい、と。笑 
といいますか、先ほども言いましたが、昔からなぜか元々かぶらないんですよ。自分がいいなと思うところと。無名だからですかね。

W:有名ドメーヌじゃないところを狙うというか、アメリカ、パーカーに見つかっていないようなところを探すということですか?
まだそういうドメーヌって結構あるんですか?

U:私がこれまで最良だと思ったところは、今ウチで扱っているところなわけですが、世代交代などで新しい造り手もどんどん生まれています。
そういう新しい造り手の情報が入った時には、最速で接触するようにはしています。現地の情報網を使いまくって、すべての仕事を中断してそちらに注力します。
もちろん新しい=良いというワケはないですが、その中に本当にいいものが含まれてる可能性がありますからね。
仕入れサイドの生きた情報収集は、売り手からのオファーを待つのではなく自ら積極的に動くことと、スピードが命だと思ってます。



次回は次の新しい流れについて熱く語っていただきます。

上田巨樹(うえだ・なおき)氏
1973年2月25日 山口県出身 上智大学外国語学部イスパニア語学科卒
山信商事株式会社在職中、チリ、ブルゴーニュへ駐在し、バイヤーとして活躍
2006年3月、(有)ヌーヴェル・セレクションを設立し、代表取締役に就任
趣味:将棋(3段、業界内でお相手募集中!)

【インタビュアー】 石井邦生(いしい・くにお)
叔父の酒屋を手伝ううちにワインに惹かれ、いつしか本気になってワインアドバイザーの資格を取得。調子に乗り、さらにワインショップやレストランで経験を積む。
このころにはワインの魅力にずっぽりはまり、この道で生きていくぞと決意。東急百貨店町田店ワイン売り場の専属スタッフを経てフリーになり、都内の百貨店にて販売に携わる。2006年には渋谷にワインバー『 Cabotte 』をオープン。
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